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土地家屋調査士 上原敏市のブログ
by tu_sro
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都市農業と防災と土地家屋調査士

土地家屋調査士の上原です。
先週のブログで杉並区の「区民体験農園」で
週末農家として野菜作りを始めたことをお伝えしました。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14372147.jpg


私が応募したきっかけは、
広報すぎなみ」で「区民体験農園」の募集記事を見た時に
東京土地家屋調査士で昨年行われた日本総研の藻谷浩介さんの研修が
頭に浮かんだからです。

この研修で、藻谷浩介さんが提唱していた「里山資本主義」の
お話は、「地価の高い東京では、無理だろう」と思ったのですが、
近年、防災の観点から「都市農業」が脚光を浴びているようです。

まちの畑は役に立つ!考えてみよう都市農業の多面的機能」のHP

私の応募した「区民体験農園」も「防災兼用井戸」になっていて
災害時には、生活用水を提供し、そのための発電設備もそなえて
いるようです。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_1438882.jpg

土地家屋調査士として、公共基準点等を用いて測量することは、
震災の復興に少なからず役立つと思います。

都市農業は、復興前の被災直後に少しでも役に立ちそうな気がして興味深いです。
ちなみに
杉並区の面積は、34.06K㎡(3,406Ha)で23区中で8番目に広く、
杉並区の人口は、553,433人(H28年2月1日現在)で23区中6番目です。
農地は、45.72Haで、区全体の面積の1.34%で、農家戸数は、150戸です。
23区で農地のある区では、練馬区、世田谷区、足立区、江戸川区に次ぐ5位です。

体験農園を通じて、震災に備え、なおかつ美味しい野菜を収穫できれば、一石二鳥ですね。

:::以下「杉並産きゅうり」収穫までのみちのり:::

先週更新したブログでお伝えした
「杉並区体験農園」できゅうりを収穫しました。
合計7本みずみずしくて美味しかったです。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14394878.jpg

先週お伝えしているとおり、作物は、下図のように配置されています。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14403929.gif

備忘録を兼ねてきゅうりの収穫までの作業を振り返ると。。。。

4月中旬「畝の準備」
ホワイトボードの「4果菜類の準備 (1)きゅうり、トマト(ミニ)」
の手順に従って、きゅうり、トマト、ミニトマトの畝5に
腐葉土(バケツ1/3)、油粕(バケツ1/3)、牛糞堆肥(バケツ1/3)、
苦土石灰(200g)、化成肥料888(200g)、ヨウリン(100g)
をまいてマルチシートを張ります。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14414963.jpg

↓手前が畝6その隣がきゅうり、トマト、ミニトマトの畝5です。
都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14435118.jpg

↑黒いマルチシートは、土の保温・保湿のみならず、雨による泥はねで
葉の裏に泥が不着したりするのを防ぐ重要な役割を果たします。
このマルチシートは、ピンと張らないと、風でパタパタして飛ばされて
しまいますので、コツをつかまないと上手く張れません。
3月下旬に畝2のトウモロコシ、4月上旬に畝3の枝豆で何度かやり直したり
したので、この時点では、短時間で張れるようになりました。

4月末「定植」
準備から約2週間後にホワイトボードの
「4(1)きゅうり、トマト、ミニトマトの定植」
に従って畝5に苗を定植しました。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14445927.jpg

手前が畝6、その隣がきゅうり、トマト、ミニトマトの畝5です。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_144607.jpg

↑短支柱に麻紐で誘引して風で苗が倒れるのを防いでいます。

この後にスピノーエース(殺虫剤)を散布し、鳥・害虫防止のネットを張って定植完了です。
スピノーエースは、散布から1日は、効きます。ネットを張りましたが、念のため散布します。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14502233.jpg

↑手前が畝5です。晴天で作業する為、これまでハウスで
生育してきた苗が、萎びてしまわないよう手早く丁寧に
定植しなければ、なりません。

5月中旬「本支柱設置と農薬散布」
ネットを外して、本支柱を設置しました。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14513512.jpg

短支柱から本支柱に誘引しなおした後に
ホワイトボードの「4トマト、きゅうり」の指示に従い
農薬を散布しました。

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↑散布した農薬は、
①殺菌剤:カスミンボルドー水(かいよう病、うどん粉病等対策)
②殺虫剤:ウララ(アブラムシ等対策)
です。この農薬の効力は、1日です。散布して1日は有効ですが、
2日たつと効果がなくなるそうです。
つまり、散布から1日後には、食べても問題ないそうです。
とは言え、やはり農薬なので、取扱には、十分注意するよう
ホワイトボードに記載してあります。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14532018.jpg


5月下旬「芽かき
本枝に養分を集中させて生育させるために、
ホワイトボードの「3果菜類の芽かき (2)きゅうり」に従い
下から5段目までの芽を摘み取ります。
その後
ホワイトボードの「4農薬の散布」に従い農薬を散布します。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14544040.jpg

↑散布した農薬は、
①殺菌剤:ダコニール(黒星病、うどん粉病等対策)
②殺虫剤:ベストガード(アブラムシ等対策)
です。前回使用した殺虫剤と異なるものを使用する理由は、
同じ殺虫剤を使い続けると虫に耐性ができてしまって
効能が少なくなるのを防ぐためです。
前回同様に、散布から1日後には、効力が無くなります。

芽かき後の遠景

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↑このくらいから、雑草がものすごく強くなってくるので、
雑草抜きもマメにやるようになりました。
小さいながらも、麻紐で本支柱に誘引した場所にきゅうりの花が咲いています。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_14563785.jpg


5月末「1回目の収穫」
本支柱設置から1週間後、きゅうりを収穫しました。こまめに収穫しないと
実の重みで本枝が、折れてしまうので、適度な大きさになったら即収穫です!

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_145952.jpg

きゅうりの本枝は、まだまだ伸びるので、収穫後に
本枝の成長にあわせて誘引をやりなおし、
ホワイトボードに従って農薬を散布しました。

都市農業と防災と土地家屋調査士_f0005428_1511313.jpg


①殺菌剤:ダコニール(黒星病、うどん粉病等対策)
②殺虫剤:フェニックス(ハスモンヨトウ等対策)
これらの農薬も効能は1日ですが、収穫後に散布しないと
もぎたてのきゅうりをたべることが、できませんので、
散布まえに収穫することが大切です。

さらに今後の成長を促すために、
化成肥料888を100g追肥しました。
追肥の方法は、
ホワイトボードの「(3)トマト(ミニ含む)きゅうり」に従います。

自宅に持ち帰ったきゅりは、味噌をつけてガブリ!
これが一番みずみずしさを感じて美味しい食べ方です。

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余った分は、妻が糠漬けにしてくれました。糠漬けも美味しくいただきました。






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by tu_sro | 2016-05-30 15:21 | ひとりごと
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