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「古い公図の閲覧について」 はなこ さんへ
今日は、ブログのコメント欄で「古い公図の閲覧について」の
はなこ さんからのご質問にお答えさせていただきます。 はなこ さんのご質問は、 初めまして。 家の分筆経緯を知りたくて、現在、30年位前~の公図を探しています。 法務局には何年位前からの公図が残っているものでしょうか。 古い公図も簡単に閲覧する事ができますか。 というものでした。 コメント欄で簡略にわかり易くご説明しようと思ったのですが、 文字数オーバーで入りきらないので、ここで返答させていただきます。 Q1 「法務局には何年位前からの公図が残っているものでしょうか?」 A1 法務局のある地域によって異なりますが、 古い資料が残っている法務局では明治時代の公図 (「地引絵図」や「土地台帳付属地図」など呼名は様々ですが) が残っている場合があります。 しかし、戦災などで焼失した地域もあるので、そこまで 遡って調べられない場合もあります。 おおむねどこの法務局に行っても残っているのは、 昭和25年以降からだと思われます。 Q2 「古い公図も簡単に閲覧することができますか?」 A2 法務局に資料が残っているものは、閲覧することは可能です。 A1でお答えしたように、昭和25年以前のものに関しては、 残っていない地域もありますが、それ以前のものについては 可能であると思われます。 法務局で閲覧する方法としては、 ①ご自宅の土地の「登記簿謄本」又は「登記事項証明書」を取得。 ↓ ②①の登記簿謄本の【表題部】の【原因及びその日付】欄 の記載 「1番1から分筆」 や 「1番1、1番2に分筆」 などで分筆や合筆などの経緯を調べる。 ↓ ③【登記の日付】欄で②の登記年月日を調べ、その日付の公図 の閲覧を請求する。 といった方法があります。 ①から③までの手順で分筆の経緯がわからない場合は、 ①の謄本が閉鎖されるより前に分筆されているので、 さらに古い謄本に遡る必要があります。 その場合は、 ④①の謄本の「閉鎖登記簿」を法務局で取得し、 ↓ ⑤上記②③と同じように分筆当時の公図閲覧をします。 それでもまだわからない場合には、さらに遡り、 ⑥④の謄本の「旧土地台帳の写し」を法務局で取得。 ↓ ⑦②③とと同じように分筆当時の公図閲覧をします。 法務局の資料で遡って調べられるのは、たいていそこまでです。。 ::::::::::::以下ご参考まで::::::::::::::::::: どのような理由で、分筆経緯をお調べになられているのかは わかりませんが、私達土地家屋調査士が何らかの土地境界の 紛争のある(又はその可能性のある)土地を調査・測量する際には、 上記の資料に加えて ・分筆当時の地積測量図 (昭和35年以前に分筆した土地は、法務局に無い可能性有。) ・建物図面 ・役所や税務署に公図、旧公図がある場合はその写し ・区画整理によってできた土地の場合は、 役所か区画整理組合にある換地図 ・国土調査、地積調査が完了している場所については、 役所にある図面 などできる限り土地境界の根拠となりそうなものを集め、 総合的に「ここが境界であろう」という点を判断します。 古い謄本や図面は、記載されている字が 数字でなく漢字(壱、弐、参、などの大字という漢字) 長さの単位がmでなく、間(けん)単位であったり 面積単位が㎡でなく、坪単位であったり、 手書きなので、達筆すぎて読めなかったりするので、 法務局の人に確認しながら調べると良いと思います。 以上、簡略ではありましたが、お答えさせていただきました。 はなこさん、お役に立てましたでしょうか? プライベートなことで、公開を避けたい内容を提示しての ご質問をご希望の場合には、 eメール又は電話03(5305)5181又はfax03(5305)5182にてご質問ください。
by tu_sro
| 2007-10-25 13:02
| 法令かわら版
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